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紫陽花の記憶 |
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軽い気持ちで
記憶の扉をあけてみる
古い写真に
褪せた記憶が蘇る
時の彼方の
やさしいぬくもり
古い写真の
笑いと微笑み
君はちょっと酔っているのかな?
なんでそんなに楽しそうなの?
君はあのとき
あの頃
僕らは
なんにも、 ほんとうになんにも
持って なかったけど
楽しかったよね?
どうしてあんなに楽しかったんだろ?
どうして、あんなに
あんなに
輝いてたんだろう
ね?
覚えてる?
君が最初に言ったんだよ?
紫陽花が好きって
雨に浮んだ
やさしい色が
素敵でかわいい
でも……
ね?
覚えてる?
僕は覚えているよ?
君が言った
紫陽花が好きな
ほんとうのわけ
僕は忘れない
紫陽花が好きだっていってた
君の言葉
紫陽花がね?
散るとね
夏が来るから
おまえもう
夏なんて来ないじゃん
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